グルメ

流行が広げる静岡グルメ 映えと気軽さが地場産食材を身近に vol.2

 

『グリーンエイトカフェ』さんで扱っていた『和紅茶パフェ』にタピオカが入っていました。2018年秋ごろより、静岡にも爆発的なタピオカブームが到来しました。

 

静岡市では2019年12月現在、静岡駅中心に約15店舗のタピオカドリンク専門店が出店しており、個人の喫茶店やお茶カフェでも、若者の利用客の多い店舗ではタピオカメニューを目にする機会も増えました。

 

創業70年の市内では有名な老舗コーヒー専門店『トクナガコーヒー』さんの清水区北矢部にある実店舗でも、カフェメニューより多くのタピオカメニューが並んでいて驚きましたが、タピオカのブームには『映え』に加えて、『気軽さ』が重要なキーワードと感じています。

 

『トクナガコーヒー』さんのように、卸売りや業務用製品を販売する店舗が、気軽に商品を試せる店頭販売を行うケースも近年増えています。

葵区呉服町の『小山園』さんでは、以前より水出し煎茶とうす茶糖の店頭販売を行っており、タピオカ流行よりも先取りで、町歩きにカップドリンクを携帯する文化が生まれていました。

 

当たり前にお茶を飲んでいる静岡県民とはいえ、購入した茶葉をその場で淹れられる訳ではないので、気軽にお茶を楽しめる店頭販売は貴重であり、喫茶店以上に手軽な存在です。

静岡駅の地下道で静岡茶商工業協同組合が運営する『喫茶一茶』さんでは、週替わりの静岡茶をお茶菓子付きワンコインで楽しむことができ、急須でお茶を淹れる機会が少ない県外の方にもお勧めしたい『気軽な』日本茶カフェとなっています。

 

駿府城公園の敷地内にある紅葉山庭園のお茶室・立礼席では、同じくワンコインでお茶菓子付きの抹茶を、作法の勉強が不要な呈茶スタイルでいただくことができ、敷居の低さもまた『気軽さ』に繋がっています。

 

ご当地ブランドの食品に関しては、良い物だけど値が張る・特定の場所でしかいただけないなど、SNS世代の若者にとっては敷居の高さを感じる品も少なくありません。

 

『喫茶一茶』さんではブーム到来以降タピオカ入りの煎茶の販売も始め、若者との距離を近づけました。逆の例では、タピオカドリンク専門店が静岡産抹茶や両河内の和紅茶を使用したミルクティーの販売など、地場産品と繋げたブランド化を狙った店舗もあります。

 

静岡茶の話ばかりになってしまったので別の例を。2018年の6月に駿府城公園内にオープンした『おでんや おばちゃん』さん。おでん街である青葉横丁の名店が運営しています。

 

静岡市の観光グルメともいえる静岡おでんですが、居酒屋店舗は学生には利用できず、駄菓子屋系店舗も市街地からは離れている場合や、地元の利用客ばかりの店内に委縮してしまうという声も少なくないなど、意外と敷居の高いグルメと言えるかもしれません。

 

観光スポットである駿府城公園内に、曜日を問わず昼間から静岡おでんをいただけるスポットを用意したことで、大人向けのグルメになっていた静岡おでんと若い世代の距離もぐっと近くなりました。

同じく居酒屋グルメとして人気の黒はんぺんのフライを、サンドイッチの駅弁として気軽にいただける、東海軒さんの『黒はんぺんフライサンド』も最近イチオシの静岡グルメです。

 

これらは『映え』とは別の例でしたが、静岡グルメを届きにくかった層にも伝えることのできる『気軽さ』が、地場食材をより身近にし、SNSを通した魅力発信にも確かに繋がっています。

 

葵 桜玖耶(あおい さくや)

高校在学中に趣味でご当地PR活動を始める。静岡市内の観光案内所勤務の経験や、食べ歩き趣味をネタに市内情報を幅広く紹介中。静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』やSNSにて、お得なランチ情報を中心に毎日更新を続けています!

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