グルメ

流行が広げる静岡グルメ 映えと気軽さが地場産食材を身近に

以前より静岡県は、関東と関西両方の文化を汲む地として、新商品のテスト販売が行われてきました。後に流行する事となる商品をいち早く試すことができ、数か月前に食べたあの商品が東京で流行しているとテレビ番組で知った時は、どこか誇らしく感じることもありました。

 

静岡市の田丸屋本店が2018年12月に発売した『わさビーズ』という商品があります。

静岡県産のわさびの辛さを、いくらのように透明なビーズに閉じ込め、お寿司や料理に彩りを加えつつ、わさびのピリ辛を味わうことのできるインパクトある品です。

 

発売日の1週間前、田丸屋本店の公式Twitterアカウントより新商品告知の投稿がされました。その投稿が1万人を超えるアカウントにシェアされることとなり、翌日には予約数が売り切れに。発売後も購入者の投稿等で情報が広がり一躍ブームとなりました。わさビーズは2019年の『グッドデザインしずおか』にも選ばれています。

 

このように、現代ではSNSでの情報拡散から火が付きブームになる例が非常に増えており、その傾向に合わせて、見映え/目を引くビジュアル・SNS用語で『映え(ばえ)』を意識した商品展開も多くなっています。

写真は静岡市葵区鷹匠の日本茶専門店『CHA10』さん。静岡茶の魅力拡散を目的に2018年の夏に始まり、2019年には県内30店舗が参加した企画『茶氷プロジェクト』のかき氷です。

 

お茶味のかき氷『茶氷』を各店頭で用意し、それをまとめたマップを製作。各店の違いを楽しみながら回るといった企画ですが、茶氷の写真をSNSでシェアすることで割引サービスなどを受けられるイベントも合わせて開催しました。

 

30店舗のお茶かき氷を集めたという内容だけでは、全店舗回ろうと感じる方も少なかったと思いますが、この企画では時代に合わせた『映え』を意識した品が多く並びました。

静岡市清水区和田島の『グリーンエイトカフェ』さんは、両河内の和紅茶をシロップにしたかき氷と、油絵のパレットのような器に生絞りの静岡産フルーツシロップを並べた『茶氷ピカソ』で参加。特に『映え』を意識した見た目であるのと同時に、静岡産食材を揃えた、地産の魅力を伝える逸品となっています。

 

『茶氷』はSNSでの口コミを中心に話題が広がり、2019年8月に開催された『駿府城夏まつり 水祭 -suisai-』にて、一部の店舗のブース出展も実現。当日は行列の途切れない盛況ぶりでした。

 

良い品・地域で大人気の品が必ずしも全国で流行るとは限りません。イベントや口コミ投稿を通して、店舗そして地場食材の魅力をより広く拡散していける取り組みが、ひいては地域自身の活性に繋がっていくと私は考えます。

 

葵 桜玖耶(あおい さくや)

高校在学中に趣味でご当地PR活動を始める。静岡市内の観光案内所勤務の経験や、食べ歩き趣味をネタに市内情報を幅広く紹介中。静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』やSNSにて、お得なランチ情報を中心に毎日更新を続けています!

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