富士山

富士山と静岡の魅力-後編-

静岡県から望む富士山撮影スポット。

まずは富士山と同じく世界遺産登録された静岡市清水区の「三保松原」。撮影のオススメ時期としては冬の時期、空気が乾いているので、富士山に余計な雲が掛かる事なく朝から晩までその姿を見られる事が多い。

青い海と松越しの富士山も美しいが、あえて風の強い日に荒々しい三保の海と富士山を狙ってみた。イメージとしては葛飾北斎の有名なあの一枚である。

 

次に紹介するのは同じく静岡市清水区「日本平」から望む富士山の一枚だ。

観光地として昔からあるこのスポットも、静岡市内から撮影する富士山としてはとても貴重なスポットであり、春になると桜や茶畑などさまざまなものを絡めた撮影が楽しめる。私の場合、朝焼けや夕焼け、吊るし雲や笠雲が出た場合などに訪れる事が多い。

 

次に紹介するのは富士市の茶畑スポット「天間(てんま)の茶畑」である。富士市にも様々な茶畑スポットが点在し、5月になると「大渕笹場(おおぶちささば)」ではイベントが開かれ、茶娘を迎えて観光客やカメラマンなどを楽しませて賑わっている。

そんな賑わいをよそに私はこちらの天間の茶畑こそが芸術的な茶畑であり、世界にも通用するような文化遺産だと勝手に思っている(笑)。朝の静かに明ける美しい茶畑は静岡県でしか見られない大変貴重な風景であると私は思う。

 

 

ここで、季節も春になり4月を迎えるタイミングなので、桜の有名スポットを2点紹介したいと思う。

まずは先程紹介した富士市から潤井川(うるいがわ)の「龍巌淵(りゅうがんぶち)の桜」。もはや静岡県内でトップに入る有名な桜スポットではないだろうか。とても綺麗な潤井川と土手沿いに咲き誇るソメイヨシノそしてその奥では菜の花畑が春の彩りを添えてくれる。なんと言ってもありがたいのが、こちらの龍巌淵の桜は朝から晩まで桜が日に陰る事なく撮影や花見を楽しめる貴重なスポットなのである。

今やSNSやニュースなどでも取り上げられ、私も度々カメラ雑誌などで紹介する程、大変お世話になっている。

富士山撮影のみならず、若い世代のポートレート撮影スポットとしても大変人気なのである。

 

次に紹介するのが、富士宮市にあるお寺「興徳寺(こうとくじ)」。こちらも大変人気のスポットであり、桜だけでなく秋になると彼岸花が咲き誇る大変素晴らしい花と縁のあるお寺である。アーチ状に咲く桜の中に富士山を添えて、まるで絵画のような一枚を捉える事が出来る。

静岡県内にもまだまだ多くの桜スポットがありますが、今回はこの2点で締めさせて頂きます。

 

そしてやはり外せないのが富士宮市の人口湖である「田貫湖」。

山梨県には富士五湖という富士山の噴火からできた自然の湖があるが、静岡県にはこの田貫湖があるおかげで、朝焼けの逆さ富士やダブルダイヤモンド富士などさまざまなシチュエーションを湖畔と絡めて撮影できて、カメラマンにとっては大変素晴らしくありがたいスポットなのである。

私もカメラを始めてから何度も何度も足を運んで、大変お世話になっている湖畔である。

 

とまぁ、ここまで何箇所か紹介させて頂いたわけでありますが、富士山の撮影ポイントはまだまだ多く点在し、例え同じ撮影スポットでも春夏秋冬で変化する富士山の表情を捉えるだけでも大変一苦労で、とても私の生涯をもってしてもその全てを撮影する事は不可能なわけです。

もしこの記事を読んで、私も富士山撮影を始めようかな?と思ったあなた。

 

「富士の病」にお気を付けください。

 

橋向 真

写真家/

「東京カメラ部10選2016」に選出され、空(雲)の表情が特徴的な新進気鋭の富士山写真家。コントラストを強めた作風が印象的で、一度見たら忘れられない個性を発揮。新・富士山景カレンダー2020、富士山2020カレンダーや超絶レタッチ術、「四季の風景写真術」、「キャノンEOS R 完全ガイド」などへの執筆も活動的。

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