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J1復帰!ジュビロ磐田・太田吉彰選手が教える

「ジュビロサポーターの楽しみ方」

2016.5.2

(写真提供:ジュビロ磐田)

 

今季3年ぶりにサッカーJ1リーグに復帰し、クラブの“レジェンド”名波浩現監督の下で、かつての黄金時代を取り戻そうと頑張っているジュビロ磐田。開幕後もJ1の上位チームに引けをとらない戦いを続けていて、チームが再び強くなる過程を見守っていくという意味でも、これからサポーターになるならオススメのチームです。

そんなジュビロ磐田を応援する楽しみや醍醐味について、ご自身も少年時代にジュビロのサポーターだったという地元出身の太田吉彰選手に聞いてみました。

浜松市浜北区出身で、ジュビロユースから2002年にトップ昇格。誰にも負けない運動量とスピードを武器に、右サイドを縦横無尽に駆け回る攻撃の核となっている。2010年に仙台に移籍したが、2015年にジュビロに復帰。自分の武器は「体力と根性」と語り、「常に全力疾走」という信念を32歳の今も貫き通しながら、ジュビロ復活のために毎日全力を注いでいる。

 

ジュビロ磐田といえば、1994年にJ1へ参入し、1997年に初めてリーグ優勝。その後は毎年のようにタイトルを獲得し、2003年頃まで黄金時代を確立。J1リーグ年間優勝3回、ナビスコカップ2回、天皇杯1回、アジアの主要大会で2回と、数多くのタイトルを獲得してきた名門チームです。しかも、勝つだけでなくサッカーの内容にもこだわってきたクラブで、日本代表でも10番を背負って大活躍した名波浩現監督を中心に、華麗かつ攻撃的なパスサッカーでファンを魅了してきました。

2013年に残念ながらJ2降格を経験しましたが、その後は黄金時代のOBをフロントやスタッフに積極起用して体制を一新。2014年9月から就任した名波監督の下で徐々に内容と結果を取り戻し、昨年の最終節での劇的な勝利によってJ1復帰を決めました。

今季は、FWジェイ、MFアダイウトン、GKカミンスキーという超強力な外国人トリオだけでなく、日本代表選出も近いと期待されるMF小林祐希選手など、若くて有望な選手もたくさんいます。

そんな中でベテランの太田選手は、熱いハートや惜しみない運動量でチームを引っぱってくれる貴重な存在。子どもの頃から熱心にジュビロを応援し、中学時代からジュビロの育成組織に所属していたこともあって“ジュビロ愛”は誰にも負けません。

 

【ホームゲームでのお楽しみ】

というわけで、さっそく「ジュビロサポーターの楽しみ方」を太田選手に聞いていきましょう。

ヤマハスタジアムのスタンドは、ピッチとの距離が非常に近く、傾斜もあるのでとても見やすいのが自慢。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

・臨場感抜群で観やすいヤマハスタジアム

太田選手がまず挙げたのは、ホーム、ヤマハスタジアムの魅力です。

「ピッチとスタンドが非常に近くて、お客さんの盛り上がりや声援が僕らにもすごく伝わってくるんですよ。対戦相手の選手からも『ヤマハスタジアムの雰囲気は最高』とよく聞きます。(2013年に)スタジアムが改修されて、さらにサポーターの声がよく響くようになりましたね。活躍したときはすごく応援してくれますし、調子が悪いときもそれがサポーターの反応でわかるので励みになるし、選手にとってもすごく楽しくて、やりがいのあるスタジアムです」

選手から見てそう感じられるということは、もちろん観客の側にも、選手たちの息づかいや生の声、選手同士がぶつかり合う迫力などがダイレクトに伝わってきます。スタンドの傾斜もかなりあるので見やすく、サッカー観戦には絶好のスタジアムと言えそうです。

選手たちを熱く応援するジュビロサポーター。初心者の人でも温かく応援の輪に加えてくれる。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

・サポーターの応援に参加しやすい

ジュビロの応援団が多く集まる南側(メインスタンドから見て右側)のゴール裏とバックスタンドが2013年の改修で接続され、同じフリーゾーンチケットで行き来ができるようになりました。なので、最初は遠慮がちにバックスタンドで観戦していた人も、徐々に南側ゴール裏に近づいていって、応援に参加することができる作りになっています。

「(中心的な)サポーターの人たちが、メインスタンドやバックスタンドに行って『みんなで応援しましょう』と声をかけてくれているので、初めて来た人でも応援に参加しやすい雰囲気になっていると思います」

サポーターの仲間入りをする際に、いちばん敷居が高く感じるのが、昔からのサポーターの輪に加わっていくこと。そう考えると、応援の輪に入っていきやすいというのは、大きな魅力と言えそうです。

2013年の改修で、写真右手の南側ゴール裏スタンド(応援の中心地)とバックスタンド(写真左手)が気軽に行き来できるように接続。これによってバックスタンドの人も応援に参加しやすくなり、スタンドの一体感が増している。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

・スタジアム外にもお楽しみが

スタジアム南側の「ジュビロ広場」では、毎節試合前にさまざまなイベントが催されているので、それもホームゲームの楽しみのひとつ。スタジアム改修によって、このスペースもより広くなって、イベント内容もより工夫され、充実しています。試合前のイベント等について詳しくは、こちらを参照してください。

スタジアム外の南側にある「ジュビロ広場」では、毎試合さまざまなブースが出展し、楽しいイベントなども行なわれている。ファミリー層にとっても、試合だけではない楽しみが満喫できる。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

【練習見学もオススメ!】

「練習を観に来るのもオススメですよ。うまくタイミングが合えば、ラグビー(ヤマハ発動機ジュビロ)も見学できますしね(笑)」と言う太田選手。そのあたりも詳しく聞いていきましょう。

 

・練習も見やすく、ファンサービスも充実

「見やすいところに観戦席もでき、練習が終わった後は、選手がサインや写真に対応するエリアがあります。そこは全員が通るので、多くの選手のサインがもらえると思いますし、僕らもサポーターの声を直接聞ける貴重な時間だと思っています」

今のジュビロは練習にもとても活気があって、声もよく出ているので、その雰囲気を楽しみながら、選手たちの練習での調子を見るのも楽しいですね。

また、太田選手の話を聞いていてジュビロらしいと感じたのが次の言葉。

「今のところ、いちばん有名でいちばん人気があるのが名波さん(監督)なんですよ(笑)。だから、僕ら選手たちがもっともっと頑張って、監督より有名になるぐらい活躍していかないといけないですね」

そのためにも選手たちは、日々全力で練習に取り組んでいます。

練習場のヤマハ大久保グラウンドでは、練習終了後に毎回ファンサービスエリアが開放され、初めての人でも気軽に選手たちのサインをもらったり、一緒に写真を撮ったりできる。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

・運が良ければ選手の一発芸も

「月に1回ぐらいですが、練習場で選手の一発芸が見られることもあります(笑)。試合前の練習でリラックスゲームをやることがあって、負けたチームの選手が何人か、監督から指名されてサポーターの前で罰ゲームとしてやるんですよ。それが見られたら、けっこう当たりだと思います」

これはいつやるかまったく予想はできないですが、試合前日の練習にずっと来ていれば、いつかは見られるはずとのこと。試合前は練習を非公開にするチームが多い中で、いつでも練習が見られるジュビロは貴重ですし、だからこその楽しみと言えますね。

大久保練習場にはたくさんの人が座って見学できるベンチが設けられていて、見やすさも抜群。運が良ければ、選手たちの一発芸(本文参照)が見られることも。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

【チームがブレイクする前からぜひ注目を!】

「今のところ、J1では他のチームのほうが実績もあるし、日本代表クラスの選手もたくさんいるので、実力的には届かないときもあります。ただ、今のジュビロは、去年からチーム一丸となって全員で戦うというスタイルを確立していて、浦和戦(第2節)も全員で走り抜いて勝ったような試合でした。もちろん個人ですごい選手もいますが、チーム全員で守備をして、攻撃をして、一丸となって戦っていく一体感が今のジュビロの強みだと思っています」

と語る太田選手。自身もその先頭に立って誰よりも走り続けています。

攻撃の中心として大活躍する小林祐希選手(写真左)は日本代表にも近い存在として要注目。今回話を聞かせてくれた太田吉彰選手(写真右)の魂のこもったプレーも、ぜひ生観戦で体感してほしい。(写真提供:ジュビロ磐田)

 

もちろん、そうしたサッカーをベースに、黄金時代のようなパスサッカーをつけ加えていくのが名波監督の目指すところ。

「監督が最終的に目指しているのはアクションサッカーで、昔のようにボールをつなぎながら戦っていくことを目指しています。コーチ陣も当時を知っている人ばかりで、いろいろ教えてくれますし、若くて吸収力のある選手も多いので、サッカーの質は確実に上がっていると思います。僕らベテランも、若い選手に負けないように頑張っていけば、チーム力も上がっていくと思いますし、すごく良い方向に向かえていると思います」。

太田選手や元日本代表・松井大輔選手(写真右端)といったベテラン陣と若い選手たちが良い雰囲気で競い合っているジュビロの練習。声もよく出ていて、伸び盛りのチームというムードが練習を見ていても実感できる。

 

往年の華麗な攻撃サッカーと、全員が汗をかく気持ちのこもったサッカーの両立。それが新生ジュビロの目指すところであり、それに向けてチームは順調に前に進んでいます。

だからこそ、今からサポーターになって、その過程を見守っていくほうが、絶対に楽しいのではないでしょうか。

 

 

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