SPORTS TOPICS 【前編】年間1000試合を観る男!藤枝MYFC・龍岡TDが教える「サッカーにハマれる観戦術」 2015.11.12

“サッカー王国”静岡県には、J1からJFLまで計4チームのプロサッカークラブがあります。今回お話を伺うのは、その中のひとつ、J3リーグに所属する藤枝MYFCの「タクティクスディレクター」龍岡歩さん。サッカー未経験者なのに、チーム戦術に関わる重要なポジションに大抜擢された異色の経歴を持つ方です。「超」がつく程のサッカーオタクである龍岡さんだからこそ語れる、スタジアムでのサッカー観戦の醍醐味とは?

 


藤枝MYFCタクティクスディレクターの龍岡歩さん。
この仕事に就く前から国内外でサッカーを年間1000試合も観るような超サッカーオタクで、
戦術的な分析能力の高さを買われ、プレー経験がないにも関わらず現職に大抜擢された

 

運動が苦手でサッカー嫌いだった少年が…
「年間1000試合を観る男」と言われる藤枝MYFCの龍岡歩さん。タクティクスディレクター(TD)という仕事は、対戦相手や自分たちのプレー、戦術などを分析し、データを元にコーチングスタッフに情報提供や戦術的な提案をしていく専門職です。
実は、龍岡さんの前職はネット通販型スポーツショップの店長さん。お店のブログに、商品宣伝も兼ねて自分が観たサッカーの試合に関する感想や分析を書いていたところ、それがサッカーファンに大好評。やがてMYFCの代表・小山淳さんの目にもとまり、「一度うちの試合を観に来て、分析してみて欲しい」と2013年に誘われたのが第一歩でした。大喜びで提出した分析レポートが認められ、2014年にMYFCがJ3に参入すると同時に、異色の経歴を持つTDとして抜擢され、サッカー界を驚かせました。

 

龍岡TDとコーチングスタッフのミーティング。ここでもお互いの見方や意見をぶつけ合いながら、より良いサッカーを目指してチームの方針を決めていく(写真提供:藤枝MYFC)
 

龍岡さん自身は、「見ての通り昔から運動神経の悪い子で、体育の時間が嫌いで、とくにサッカーが嫌いでした(笑)」。ところが、Jリーグが開幕した中学1年生のとき、ふとテレビで観たサッカーの試合の熱気に一発で魅了されてしまったそうです。
「初めて観たプロのサッカーは、今までの日本のスポーツにないスピード感があって、1点の重みでこんなに多くの人が盛り上がっているというのは一体何なんだろう? と。何か新しいものがきたぞ!という好奇心から、一気にサッカー観戦にハマっていきました」
そこから龍岡少年は、テレビで放送されたJリーグの試合は全部観るようになりました。やがて海外サッカーにも興味が湧き、休日には海外の試合映像を流しているサッカーショップに入り浸り、1日中試合を観ていたという熱の入れようです。


当然サッカーに関する本も数多く読む中で、サッカーには戦術や知的な駆け引きの要素も含まれている、ということに気づきます。そうなると、「戦術や駆け引きを考えながら観るのが面白くなって、自分なりの采配とかを勝手に考え始めて、それが当たる場合も出てきて(笑)。そうなると、運動オンチの僕にはすごく遠い存在だったサッカーが、一気に身近になったように感じられて、さらにのめり込んでいきました」

……というわけで、日本有数のサッカー観戦オタクが出来上がりました。


プロ顔負けの観戦経験の中で独自の視点を磨き、ブログで発表していたゲーム分析がサッカー関係者にも認められて、プロクラブの戦術スタッフに就任……これはある意味、現代の“シンデレラストーリー”と言えるかもしれません。
サッカー界で育っていないからこそ身についたユニークな視点もあり、それが小山代表にも新鮮に映ったようです。
そんな龍岡さんだからこそ語れるサッカー観戦の楽しみ方を、今日はご紹介します。サッカーをやったことも観たこともない初心者の方でも間違いなくハマれる、とっておきの観戦術です!


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